紙ジャケットのCDプレスで注意すべき事
紙ジャケットやデジパック仕様でのCDプレスが増えている一方、初めてプレスをする方が陥りやすいのが「紙」のトラブルです。紙ジャケットやデジパックは紙そのものが本体になるわけですので、どれくらいの厚さでどんな紙質かを理解した上でプレスに出さないと仕上がった時にイメージと違う、ということになりかねません。
紙の種類は選べる
昨今のCDプレスで紙ジャケットやデジパックを選ばれる方が増えてきていますが、そんな中で意外と知られていないのが紙の種類を選べるという事。
弊社では具体的にどのような紙が選べるかというと、
などです。具体的な紙質の違いなどは以下をご覧下さい。
どの紙を選べば良いか
では紙ジャケットやデジパックのCDプレスをする時、どの紙をどういった基準で選べば良いでしょう。
まずは「ジャケットのデザインに最もあったものを選ぶ」ということです。
例えばリバースボードは光沢がなく、手触りがザラッとしたナチュラルな雰囲気を持った紙ですので、生成りでオーガニックな雰囲気のジャケットや、シンプルで余白を使った感じの手書きのイラスト系のジャケットなどにあうかと思います。
(リバースボード紙)
それとは逆にグロスPPは光沢があり先進的な印象を与えるので、ロックやクラブミュージック系のジャケットにあうことが多いです。
このように自身のCDジャケットデザインや音源の内容にあわせて最も雰囲気がマッチする紙を選ぶと、全体的なイメージの統一感にもつながって、より印象的なジャケットに仕上がります。
(グロスPP紙)
丈夫な紙質はどれ?
ジャケットのデザインで紙質を選ぶのと同じく、より丈夫で長持ちさせたいという動機も紙選びの大きな基準となります。
上記にあげた紙質の中で丈夫さでいえばグロスPPやマットPPなどPP加工がされているものが丈夫です。PP加工とは紙の上に薄いフィルムのようなものを圧着させているので、極端な話ちょっと水がかかった程度ははじいてしまいます。
そしてPP加工がされている事で耐久性も増しますのでこれらの紙は丈夫といえます。
逆に表面加工なしの紙やリバースボード、クラフト紙などは手触りなどの雰囲気が良いのですがPP加工がされていない分、耐久性は劣ってしまいます。
追加料金などかかるの?
プレス業者によって追加料金などかかるところもあるかもしれませんが弊社、エクストリーム・ラボの場合、追加料金は発生致しません。